2020釣り業界を震撼させたベイトリール、シマノ メタニウムMGL。リールの仕様に少し詳しいアングラーであれば概ね納得できる仕様でフルモデルチェンジされて発表されました。
恐らくこれからの何年間かは右に出るリールは出てこないだろうと考え、僕も一台購入してみました。
試投レビュー。
シマノ製の新作リールを使用するのは’13メタニウム以来、実に7年ぶり。
この7年の間にメタニウムはどれほど進化を遂げたのか。
先ずは、SVSブレーキのブロックは出荷時の状態でブロック4個ON。外部ブレーキは0。
クラッチを押し開き、記念すべきファーストキャスト。
完全にシマノブレーキの設定のやり方を忘れていました。見事なバックラッシュを起こしました。
なんやかんや調整して落ち着いたブレーキ設定はSVSブレーキは3個オン、外部ブレーキは5になりました。
この設定、ややブレーキが強めに効きますが逆風でもバックラッシュが起きにくく、ルアーの着水直前にサミングもあまり必要ありません。どちらかといえばダイワライクなセッティングになります。
ところで、いったいどれ程進化を遂げたのか。
・・・・・?
確かにキャストフィーリングは良くなりました。キャスタビリティもキャストアキュラシーも上がっていると思います。
良いリールだということは分かります。
なんていうか、シマノリールって昔からそれなりに作りがしっかりしているんですよね。で、3年おきぐらいでアップデートするんで変化がわかりにくいっていうか、突き抜けた変化がないっていうか。
正直に言ってしまうと、僕みたいなサンデーアングラーにはよく分かりませんでした。
そういえば。
そういえば、20メタニウムのギヤはブラス素材を採用しています。16メタニウムは超々ジュラルミン素材を採用していました。
ギヤの重量差はなんとブラス素材の方が約10g程重たいそうです。
しかし、今回のメタニウムのリール本体の重量はフルモデル前の重量と変わりません。
ギヤ以外のその他のパーツを軽量化して重量を前作と同等にしたそうです。
・・・もし、16メタニウムのギヤと20メタニウムのギヤに互換性があるのであれば、16メタニウムのギヤを20メタニウムに組み込めば、簡単に10g軽量化できるということになります。
特にリールの重量に不満があるわけではないですが、ピッチングやジャーキングなど素早く、激しくロッドワークをする際、リールは軽い方が疲れにくくなるので非常に強烈なアドバンテージになります。
軽量化メタニウム、いいですね。結構アリかもしれません。
最後に。
コアソリッドボディにMGLⅢ、ギヤはブラス素材の新生メタニウム。
悪いとこは見つからないけど、使ってみると正直、驚きは少ないリールでした。また、ブラス素材のギヤはサンデーアングラーにはあまり必要ないかなとも思います。
ただ、これから先、5年、10年と使っても性能的に錆びないリールなんだろうなとも思います。