SS Airをシャッドで使いたい。しかし、SS Airは8.1:1の超ハイギヤ、幾ら何でもギヤ比が高すぎます。巻抵抗の小さいルアーは普通のリトリーブスピードで巻くと、とんでもないスピードでルアーがこちらに寄ってくるし、アクションも破綻してしまいます。ちょっと潜るタイニークランクなんかはびっくりするほどの巻抵抗で戸惑います。正直言って、クランキングでは使えた代物ではありません。
とはいえ、あのフィネスルアーに対応できるスプールは非常に魅力的でした。
なんとか巻物に使えないか?と考えた結果、ギア比5.3:1のSS SVにその矛先が向きます。SS Air とSS SV のギヤのコンパチブル。
今回はダイワ ベイトリール SS Airのローギヤレシオ化(コンパチブル化)手順を紹介します。
コンパチブル手順
分解手順
ハンドルを取り外します。
スタードラグを取り外します。(細かい部品が多いので写真を撮るなどして正しい組み立て状態を後で確認できるようにしておくと便利です。)
サイドカバーを取り外します。(ネジ長さが違うので、こちらも後で確認できるように写真を撮っておきましょう。)
ドライブギヤ、ピニオン、クラッチプレートを一気に抜き取ります。(ドライブギヤはドラグワッシャーを分解せずに抜き取ると効率的です。)
ブレーキ側のサイドプレートの取外します。
フロントカバーを取外します。
根性でEリングを外し、レベルワインド、ウォームシャフトを抜きます。(Eリングは外した時、吹き飛ぶ可能性が高いです。慎重に作業しましょう。)
上記と同様の作業でSS SVも分解します。
組立手順
分解手順と逆の手順で組立を行います。
SS SVのウォームシャフトをSS AIRに組み込みます。
SS SVのドライブギヤ、ピニオン、クラッチプレートをSS AIRに組み込みます。
上記と同様の作業でSS SVも組立を行います。
まとめ
高いお金を払ってギヤレシオを変えるよりも中古で一台買ってきてギヤを交換する方が安上がりです。SS SVはハイギヤ化されてそのまま手元に残るので
コンパチブル作業は意外と簡単です。各部をメンテナンスしなければ作業時間としては約1時間ほどで完了します。
ただ、リールの分解や改造により調子が悪くなったり、組立間違いによる破損も無いとは言い切れません。
決まり文句みたいな形になってアレですが、リールの分解や改造は自己責任でお願いします。
ありがとうございました。