ダイワ 18 リョウガ 1016 リールメンテナンス 其の一では、リールの心臓部であるギヤ回りについて分解方法を紹介しました。
其の二では、レベルワインダー及びクラッチ周りの分解方法を紹介します。
ギヤ周りは普通のベイトリールを分解する手順とおよそ変わらないので難易度はそんなに高くありませんが、今回分解するレベルワインダー部はそこそこ面倒くさいです。
また、これらを分解するにあたり最大の難関が待ち受けています。
それは・・・”ドライブシャフトの取り外し”です。
ドライブシャフト取り付けのネジに強度高めの緩み止めが塗布してあり、適当にプラスドライバーで回そうとすると、いとも簡単にネジの頭がナメます。
そうなったらもうネジを緩めることはできなくなるので、オーバーホールできなくなります。
ここだけの話ですが、緩み止めが塗布されたネジの正しい緩め方は、ネジ端部に半田ごてを当ててネジを熱して緩み止めを軟化させて取り外します。
レベルワインダー周りの分解
ドライブシャフトをプラスドライバーで取り外します。※ネジに緩み止めが塗布してあるので無理にネジを回そうとすると、ネジ頭が潰れるので慎重に作業します。(参考までに僕のドライバーは絶対の信頼を置いているヴェラのプラスドライバーです。)
RSカバープレートを取り外します。ここのネジは百均の精密ドライバーセットのプラスドライバーがジャストフィットするのでオススメです。
レバルワインドポストに嵌っているEリングを精密マイナスドライバーを使って取り外し。レベルワインドポストを本体から抜き取ります。
レベルワインドポストカラー(黒い樹脂製の部品)をレベルワインドから抜き取り、レベルワインドの中に入っているポール、ポールワッシャーを抜き取ります。
ウォームシャフトに嵌っているEリングを外し、ウォームシャフトとシャフトガードを分解します。
クラッチ周りの分解
なべネジを取り外し、クラッチカムをゆっくりと抜き取ります。この時注意する点が2点あります。
1点目:クラッチカムは金属パーツと樹脂パーツが画像の赤丸部分で接合されています。無理に力を入れると破損につながる恐れがあるので取り扱いには注意します。
2点目:カムを抜き取る際、キックレバーのスプリング飛ぶ恐れがあります。無くさないように注意します。
クラッチカムを外すと、クラッチカムプレートピンというパーツが出てきます。
とても小さい部品なのでピンセットなどで取り外します。また、無くさないように保管にも気をつけます。
キックレバープレートを取り外します。
クラッチレバープレートを取り外します。
ざっくりですが以上で分解は完了です。
最後に
今回分解に使用した工具達です。
ダイワのリョウガ は最低でもこれぐらいの工具を準備しないと完全に分解するのは不可能です。また、組み直す際はレベルワインド周りはそこそこテクニックが必要です。
オーバーホールは素直にメーカーに依頼した方が確実で安心です。
以上、ありがとうございました。