レインウェア値段だけで決めていませんか?
因みに私は値段で選びました。
そのお値段なんと・・・
購買意欲を激しく増幅させる魔法の数列ニーキュッパー(¥2980ね。)
その結果は大失敗!数回使用しただけで浸水しました。
それもなぜか脇からの浸水です。レインウェアを脱いだら脇だけベシャベシャ、濡れたまま人目に晒されるのはそこそこ恥ずかしいレベル。
それも、乾くとなんか色々な雑菌が繁殖しているような雑巾のような雑菌臭が。。。。
「なんで、アノ人脇に雑巾挟んでるの?」って影でヒソヒソ言われる前に、
新調せねば!
ただ新調しようにも、レインウェアって訳の分からない専門的な数値が並んでいてよく判りません・・・それに値段も様々です。
ということで、訳の判らない専門的数値を調べてみました。
防水性ってなんぞや?
レインウェアで最も大切な機能が防水性ですよね?防水が無ければただのシャツです。
防水性は耐水圧という表示で確認することができるそうです。
20000mmとか40000mmという具合に・・・ていうか、なんだこの数字?
そもそも耐水圧って?なによ?
耐水圧というのは生地に染み込もうとする液体(主に水)の水圧がどれくらいまで耐えられるか?ってのを数値化してるらしいっス。
で、20000mmって何よ? そもそも単位が”mm”ってどういうことよ?
ということで、調べてみるとどうやら表記を端折っているらしく、正しい単位は、mmH2O、読み方は”すいちゅうミリメートル”というらしい。
・・・・ピンとこない。。。。
とりあえず、SI単位に変換してみよう・・・
1mmH2O≒9.81paということなので、10000mmH2Oだと98,100pa
お?約0.1Mpaになったぞ!工学単位に変換すると
ざっくり1kgf/cm²っス!
え?ていうかスゴくない?
耐水圧の見方なんとなく判った!
例えば耐水圧10000mm(正確には10000mmH2O)の場合、10cmX10cmの生地は重さ100kg分の”水”が乗ってもちょっとしか漏れませんよっていう意味らしい。100kg・・・すげぇ・・・1mX1mだと10t・・・ヤバイやん。。。生地が破れるやろタブン・・・
でも、注意したいのは、限界ギリギリを攻めるとどうしてもちょっと漏れるということ。
そこらへんはJIS(日本工業規格)で規定されているので詳しくはJIS L 1092を見てみると良いと思いますよ。
結局耐水圧はどれを選べば良い?
耐水圧10000mmという数字はなんとなく、“凄そうだ”ということが判りました。
でも結局、雨が染み込んでこないレインウェアってどれくらいの耐水圧?
無い頭を駆使して弾き出した答え。
一応、雨粒の大きさをΦ5mm,落下速度を9m/sとしてゴニョゴニョやってみた結果。
耐水圧10000mmでは激しい雨は、 耐えられない。
激しい雨でも耐えられるのは20000mm以上は必要だ。
たぶんそうだ。うん、きっとそうに違いない。
透湿性ってなんじゃらホイ?
なんとなく耐水性について判ったのでお次は透湿性。
耐水性と同じくらい大切なのが透湿性らしい。
透湿性というのは、レインウェア内にこもった湿気を外に出すことを透湿(とうしつ)と言って、それを数値化したものを透湿性(又は透湿度)というらしいです。
透湿性はその数値が高いほど、透湿性は良いということになるのですね。
そんでもって単位は、mg/m²-24h
単位の意味は、24時間で1平方メートル当たりでどれくらいの湿気(例えば汗)を生地から透過するか?ということらしいです。
ウェア内を常にサラサラに保つには?
発汗量は体格や気温にもよりますが夏でだいたい1時間歩くと1Lぐらい発汗するそうです。
ということは、gに変換すると1,000g
体の表面積は成人でだいたい1.6m²だそうです。
1000÷1.6×24=15000
夏場常にサラサラに保つには・・・15000g/m²-24h
ほほぅ。ナルホドナルホド・・・たぶんレインウェア着るぐらいなので、基本雨の中だということを考えると、この数値より少し低くても、レインウェアの中はベトベトせずに活動できそうです。
レインウェアの中をサラサラに保つには15000g/m²-24h以上あった方が良い!
まとめ
使用する雨の量にもよりますが、小雨程度であれば耐水圧は10000mm以上!激しい雨も想定するなら耐水圧はできれば20000mm以上!
レインウェアを着たまま激しい運動をしないのであれば透湿度はできれば15000g/m²-24h以上!
数値だけ見ればびっくりするほどの高い性能を求めていないことが分かりました。
上記の条件がクリアできるレインウェアが見つかれば、私の脇もきっと常にサラサラに保たれることでしょう。