「ブランクスは青シャウラと同じ。グリップは現行ワールドシャウラと同じ。」
で、バスアングラーを大いに盛り上がらせ、
「青シャウラ 中古で買うなら20000円でしょ。」
で、ショップ関係者の白眼を剥かせた、
良くも悪くも、で2019年のフィッシングショーの話題をかっさらったシマノ 19スコーピオン。
ご多分に漏れず、やや話題に乗り遅れた感はありますが伝統の番手
Shimano ’19 Scorpion 1581F-2
を購入しましたのでレビューさせていただきます。
シマノ ロッドの記号の読み方
先ず、シマノのロッドの1581F-2の記号の意味は、
一桁目がロッドの種類の識別番号で”1″がベイト”2″がスピニングとなっており、
“1”の場合はベイトロットになります。
次に、二桁、三桁目はロッドの全長を表しており、
“58”の場合は5ft8in(約170cm)になります。
そして、四桁目はロッドのパワーの識別番号で数字が大きくなるほどロッドは硬くなります。
“1”の場合はミディアムライトのロッドパワーになります。
五桁目のアルファベットはロッドのテーパー(曲がり具合)の識別記号で、
“F”の場合はファーストテーパー(先調子)となります。
最後の-2はロッド継数を表していて、
“-2″の場合2ピースロッドということになります。
ということで僕が今回購入した、スコーピオン1581F-2は
ロッドの長さが5ft8in、ロッドパワーはミディアムライト、ロッドアクションはファーストテーパー、の2ピースベイトロッドということになります。
キャストフィーリングについて
ショートロッドならではのキャストアキュラシー(精度)や取り回しの良さは当たり前に良かったのですが、驚いたのはキャスタビリティー(飛距離)です。
3/8ozのルアーがワンハンドキャストで軽く振り抜くだけで、15m以上も飛んで行ったのにはちょっと驚きました。
試しに追い風に乗せてスピナーベイトをキャストしたら、30m以上飛んだのには流石に苦笑いでしたが・・・
キャスタビリティーに関してはガイドの少なさや、大口径ガイドの恩恵を受けているなと感じます。ガイドに接触しなければその分エネルギーの損失は少なくて済みますから。
僕はこのロッドで、7g〜14gまでのルアーを基本的に使用していますが、どのルアーも非常に気持ち良く飛んで行ってくれます。
PEでのセッティングは試していませんが、PEを使用したら飛距離は更に伸びると思います。
ロッドアクションについて
このロッドはジャークベイト用に購入したので、ロッドのアクションは(僕にとって)最も慎重に評価すべき項目です。
まず最初に16lbナイロンラインに10gのミノーでジャーキングしてみました。特に手首に負担になるようなガツガツした衝撃は感じられず非常に扱いやすいと感じます。
ただ、少しロッドのタワミがやや浅いかなと感じました。つまり、ジャーキングした際ロッドが若干固めに感じ、7gほどの小型ミノーなどはロッドが強すぎて滑りそうな感触でした。
次にタックセッティングをナイロン12lbに変更し、7g程の小型ミノーをジャーキングしてみました。ロッドのタワミは小さくなるものの、ロッドが強すぎるといった感触はなく強めのジャークから連続ジャークまでとても操りやすいと感じました。恐らくラインがいい塩梅で伸びているからだと思います。
と、こんな感じで手持ちのミノーを取っ替え引っ替え試してわかったことは、1/4oz〜1/2ozまでのルアーであればジャーキングロッドとしては充分な性能を備えています。
ただ、1/4oz〜3/8oz 、3/8oz〜1/2ozとではラインの太さを変えた方がジャークはやりやすいと思います。
また5g程のライトルアーはやや使いにくさを感じると思います。
まとめ
簡単に言ってしまえば卑怯なロッドです。
2万円前半でハイエンドロッドに肉薄するというか凌駕してしまっている性能、流石、高級機種シャウラと同じと謳うだけのことはあります。
こんな単純な表現しかできなくて悔しいですが、シャープさの中に粘りがあります。
”ルアーを思いのままに操る”こと。それができるロッドなのかもしれません。