クラッチ部をバラせるか否かで、オーバーホールができるかできないかが決まります。ややこしい構造、取外しにくい部品が多く有ります。工具の取り扱いの知識や構造の知識も若干必要になってきます。
ギヤ部のメンテナンス方法は以下の記事を参照してみて下さい。
ギア等を取り外すとクラッチ部が露出します。
①ギヤシャフトを取り外します。
マイナスドライバーとプラスドライバーを使ってネジを緩めます。
プラスネジには恐らく緩み止めが塗布されており、緩みにくくなっていますのでドライバーの番手が合っていないとネジがナメて取り外し不可能になってしまいます。
ネジを外したら、プレートに引っかかっているスプリングを外します。
②ギヤ−シャフトプレートを取り外します。
Eリングの凹にマイナスドライバーを突っ込み取り外します。
③キックレバーを取り外します。
こちらも②と同じようにEリングを取り外します。
④クラッチカムプレートを取り外します。
マイナスドライバーでネジを外します。ネジを外すとクラッチカムスプリングが緩むので外します。
※クラッチカムスプリングは組み直し時、慣れないとかなり手こずります。取り外す際は、元に戻らなくても大丈夫ぐらいの覚悟が必要です。
⑤クラッチレバーを取り外します。
クラッチレバーとクラッチレバープレートを取り外します。
※フレームは塗装してあるため、パーツクリーナーでの清掃はオススメしません。クラッチレバーも樹脂部品のためパーツクリーナーでの清掃はオススメしません。
⑥クラッチ部のグリスの充填
可動部、部品同士が接触している箇所にグリスを塗布します。グリス塗布時に気を付けたいことは、金属同士が直接接触する場所には重点的に塗布することです。因みにこの記事の画像はメンテナンス済みの画像を載せています。なのでグリスでベタベタになっていますが、これくらい塗布してあると個人的には安心です。
最後にリール分解、その他メンテナンスについては自己責任にて行って下さい。
