deps イヴォークと言えば、キムケンさんの考え方と尋常ではないこだわりが詰まったシャロークランクです。
発売当時は入手も困難になるほどの人気ぶりで、気にはなっていましたが、天邪鬼の僕は今まで使うことをためらっていました。
じゃぁ何故今更使うのかと言うと、
やっぱ気になるから。
と言うことで今回のクランクレビューは、発売当初から気になっていた”deps EVOKE 1.2″です。
簡単にレビューしてしまうと・・・
キャステイングに関しては、固定重心の割にキャストコントロールがしやすく飛距離もしっかり出ます。
そして、引き抵抗はこのサイズのクラスでは大きめで、着水する姿勢も良くウェイトが固定されているためアクションの立ち上がりはかなり早めです。
と、
こんな感じですが、使ってみて特に特徴的だった2つのことについて紹介します。
ルアーアクションは ローリングが強め
アクションはとても素晴らしく、ハイピッチでローリングがかなり強いウォブンロールアクションになっています。
で、このアクションは僕的には凄いなって思ったことなんですが、ローリングが強いクランクって正面から見ると基本丸いんですよね。だけど、イヴォークは結構な楕円形なんです。
幅はタイトだけど、
ルアーの体高はワイドなんですね。
で何が凄いって、ルアーの形が楕円形だと側面に受ける水の力が大きいのでルアーが倒れにくくなってウォブリングが強くなる傾向があるルアーが多いんですよね。
例えばフラット面が大き目に作ってあるO.S.Pのブリッツとかのアクションはウォブリングがやや強い傾向にあるんです。
でも、イヴォークはいとも簡単に、ハイピッチでローリングするんです。
で、楕円形のルアーがローリングアクションすると何が良いか?その理由は2点あって
まず、1点目がローリングすることにより水が上下に動くこと。
そして、2点目が膨張、収縮による明滅効果がしっかりと出せること。
なので、多少レンジが合ってなくても下から食い上げてくる可能性が高くなるんですね。たぶん。
アクションは大きいけど 真っ直ぐ引ける
イヴォークのアクションについては前述の通り、派手でハイピッチなローリングアクションです。
派手(動きの大きな)なルアーはどちらかと言えばアクションが破綻しやすい、もしくはチドリやすいイメージがありましたが、イヴォークは全くチドること無く真っ直ぐに泳いできます。
最近のクランクというかルアー全般に言えることですが、”チャタリング”(千鳥る)を起こす?もしくは意図的にルアーアクションを瞬間的に破綻させる(僕は意図せぬアクションの破綻がチャタリングだと捉えていてますが、間違っていたらごめんなさい。)アクションが良しとされています。
もちろん、この偶発的なアクションが効く時もありますし、僕的にも嫌いではありません。
しかし、イヴォークは何と言ってもカバークランキング用に開発されたルアー。カバーの中を通してくる時にチャタリングを起こされたら一発で根掛かりを起こし回収不可能になってしまいます。
どれだけファストなリーリングでも真っ直ぐに泳いできてくれるルアーは根掛かりのリスクを大きく低減できるため信頼性もグググッと上げてくれます。
しかし一点、どうしてもバルサに比べABS樹脂は浮力が小さいためカバーへがっつりコンタクトした瞬間キックバックで回避するということは少し難しいです。
ここら辺はキムケンさんも動画の中やブログで言われていましたが、カバーにコンタクトしても気にせずに巻くということが、根掛かりの最大の回避策なのだろうと感じました。
まとめ
ローリングが強く形状にもメリハリがあるため、形状やカラーによる明滅効果が相当期待できます。また、アクションも強いため水中での存在感は相当なものだと思います。
使いどころは、やはり水の濁りの強い時や風が吹いている時、バスに見つけてもらいやすいルアーだと思います。
また、根掛かりもし難いので、とても使いやすいです。
deps イヴォークはタックルボックスに色違いで2〜3個入れておきたいルアーです。