日本のグラスロッドといえばレジットデザインのワイルドサイド。今僕が使用しているグラスロッドは、
WSC-G62L
と
WSC-G68M
っていう2機種。WSC-G62Lはシャッドやタイニークランク、フラットサイドなんかを使うのに適していて、WSC-G68Mは3/8oz-5/8ozぐらいまでのいわゆるレギュラーサイズのクランクを使うのに適していると感じます。
で、クランクベイトでの釣りはそんな感じで運用していたんですが、1/2ozで3mぐらいのボトムを少しタッチさせるとか、1ozを超えるビッグクランクなんてのは現状のグラスロッドでは少し使い勝手が悪かったのでカーボンとグラスが混ざったコンポジットロッドを使用していました。
ただやっぱりルアーを巻いた時手元に伝わる感覚がグラスのヌメヌメする様な振動では無くて、ややカリカリとシャープな振動になって手元に伝わるのでシャロークランキンしてロッド持ち替えてミドルクランキンする時とか微妙に違和感がありました。
グラスロッドからコンポジットロッドに持ち替えた時に感じる微妙な違和感を解消するためWSC-G70MHを導入してみました。
SPEC
Length : 7ft.0inc.
Rod Wt. : 190g
Lure Wt. : 14 -32g
Line : 12 – 20lb.
スペックを見てお分かりなる思いますが、このロッド自重が190gあります。お店などで触る機会があれば一度持ってみて欲しいのですが、クソ重たいです。
そして、そのあと同じロッドパワーのカーボンロッドを持ってみてください。驚くほど軽いと感じるはずです。
その他スペックは適合するmin.ルアーウェイトやmin.ラインが他のMHに比べ重めになっていてパワーバンド的にはどちらかと言えばH寄りになっている様な感じがします。
使ってみた。
実際に使ってみましたが、非常に快適です。タックルも重たいし取り扱うルアーも割と大きめになるのでどうしても疲れますが、クランクを巻いている時に手元に伝わる感覚は非常にマイルドになって楽チンです。
ロッド長さが7フィートあるのでそこそこロングキャスト可能ですし、キャスタビリティなんかも悪くないと思います。
ただ、シングルハンドでのキャストは難しいです。タックルが重すぎて手首がやられるか、手からタックルがすっぽ抜けてルアーと一緒に吹き飛んでいきそうになります。キャストするには空いた手をロッドエンドに添えてほんの少しサポートすると楽に扱えると思います。
で、やっぱり使い勝手が良いのが20g前後のクランクベイト全般で巻いていて非常に安定感があります。ロッドが曲がりすぎずティップがちゃんと仕事をしてくれるのでリールを巻く指も疲れにくいです。
あと1ozを超えるビッククランク イチカワフィッシングのキングコングシャッドも非常に使いやすく楽しいクランキンゲームが展開できました。
合わせたいリール
僕の手持ちのリールを取っ替え引っ替えして使ってみたんですが結論から言うと、間違いなくダイワ リョウガが最も使いやすいと感じました。
理由はすごく単純で、リールの重量がそこそこあるのでタックルバランスが良くなる(重心位置が手元にくる)こと、あと、これが一番大事なんですがリールに指をしっかり掛けられるってところでリョウガが最も使いやすいと思います。
因みに使ったリールは、カルカッタコンクエスト メタニウム スティーズATWになります。メタニウムやスティーズはリールが軽すぎてキャスト時にロッドが振れ過ぎてしまうのでその振れすぎを止めるため結構腕が疲れましたし、デカイクランクはちょっとパワー不足かなとも感じました。
カルカッタなんですが剛性的、タックルバランス的には全く問題ないんですがクランキンするときリールを包み込む様に持とうとするとウォームギヤに指が巻き込まれて痛いです。包み込んで持てないとグリップを握る握力だけでクランクの抵抗を受けることになるのでめちゃくちゃ疲れました。
まとめ
WSC-G70MHはクランキンロッドというスタイルの中ではかなりストロングスタイルな仕様になっています。使うルアー、使うリール、ライン全てが噛み合うと非常に楽しいクランキンゲームを展開することができると思いますが、どれかが欠けるとロッド本来のパフォーマンスは発揮されないと感じました。
また、面白いロッドではありますがバーサタイル性というのは全く皆無で使えるルアーはクランクぐらいで、ワイヤーベイトやブレードジグなんかを使っても面白いと思いますが、敢えてこんな重たいタックルでやらなくてもいいかなとも思いました。
以上、ありがとうございました。