メガバス ビジョン ワンテンは約20年前の2000年、バスフィッシングの本場アメリカで人気に火が付き、日本に逆輸入されたルアーです。
そして、2017年にサトシンこと佐藤信治氏が手がけたシステムジャークベイトONETEN Rまた、LBOⅡ(リニアベアリングオシレータージェネレーションセカンド)が搭載されたONETEN LBOⅡが発表されました。
今回は、進化し続けるジャークベイトONETENの違いについてまとめてみました。
アクションの違い
ジャーキングアクションの違い
VISION ONETEN
ダートする幅が広く下に押し込んでいくようなアクションでロールも大きい。水押しも強く、ジャーク時は真下に水を押している感じです。
ONETEN R
ツンのめるようなアクションでクイッと頭のあたりから突っ込んでいくようなアクションでオリジナルに比べてやや大人しめ、水を下に押すというよりやや斜め前に押していく感じです。
ONETEN LBOⅡ
オリジナルより水押しが弱いがアクションはほぼ同じ、水を押している感じもあるが若干水が抜けて攪拌?している感じです。
ただ巻きアクションの違い
VISION ONETEN
強めのウォブンロールでロールが割合的に多い感じで、アクション自体はやや強めに感じます。
ONETEN R
ウォブリング主体でロールは小さく、アクションはオリジナルに比べややロールが小さくなっているように感じます。
ONETEN LBOⅡ
オリジナルに比べ全体的にアクションがタイトでややピッチが上がったような感じです。
着水後の立ち上がり
ワンテンシリーズは全て移動重心を採用しています。しかし、ウェイト形状・構造は全く異なるため、着水後の立ち上がりは全て異なります。
VISION ONETEN
オリジナルはウェイトが二つ入っていて着水直後の姿勢は尻下がりながらも、45度程度の傾きで収まっているため、ルアーの立ち上がりはやや早めです。
ONETEN R
Rの場合、ウェイトが一つでウェイトルームもテールの末端まであるため、着水後のルアーの姿勢はほぼ垂直になっています。そのため、ルアーの立ち上がりは遅く、軽めにルアーを引っ張って姿勢を整える必要があります。
ONETEN LBOⅡ
マグネット+リニアモーションベアリングを採用してして、非常に立ち上がりが早く固定重心と遜色ないレベルです。(着水後ステイさせるのであれば固定重心に軍配は上がりますが・・・)
飛距離
飛距離はルアーの内部構造が異なるためかなり違います。
オリジナルが最も飛距離が短く、次にR、最も飛距離が長いのがLBOです。
LBOははっきり言って異次元の飛びです。
弾丸のように鋭く飛んでいきます。
また、キャストアキュラシーに関しても、細身のLBOⅡが風の影響を受けにくいため最も優れていると感じます。
フローティングスピード
フローティングスピードにも違いがあります。
ワンテンは、オリジナル、R、LBO全てフローティングに設定されています。オリジナルとRは、スローフローティングに対し、LBOはフローティングとなっています。
フックセットは購入時のままフローティングスピードを確認すると。
フローティングスピードが最も早いのが、ONETEN R
次に、ONETEN LBOⅡ
水温や使うラインの太さによって異なりますが、ほぼサスペンド状態となるのが、VISION ONETENとなります。
まとめ
ONETENシリーズはそれぞれ個性があります。
僕的な使い方は、広くサーチするのであれば、秋〜冬がオリジナルとLBO、アフター〜秋までがRとLBOといった感じです。ピンスポットを狙うのであれば断然LBOになります。
3種類持っていれば使い所、出しどころが何となく分かるようになります。
キングオブジャークベイトといっても過言ではない完成度の高いルアー”ワンテン”
その反面、ジャーキングというテクニカルな釣りを誰にでもイージーに楽しむことができる、ジャークベイトでもあります。